アトピー性皮膚炎に月一回の注射でかゆみを抑える方法があります
アトピー性皮膚炎に月一回の注射でかゆみを抑える方法があります
ミチーガによる新しいアトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎(AD)は、強いかゆみと炎症をくり返す慢性的な皮膚の病気です。
特に「かゆみ」は生活の質(QOL)を大きく下げ、眠れない・集中できないなど、日常生活に大きな影響を与えます。
私自身もアトピー性皮膚炎をもっていますので学生時代ねれなくて、友人の前でもぼりぼり掻破行動(掻くこと)がとまらなかったり、見た目でもいじられたり、悩んでいた時期も長期間ありました。
今はいい時代になり注射薬が多くでてきてきます。
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かゆみの原因 ― IL-31という物質
アトピーのかゆみには「IL-31(アイエル・サーティーワン)」という物質が深く関わっています。
この物質は皮膚の神経を刺激し、「かゆい」という信号を脳に伝えます。
さらに、かゆみで皮膚をかいてしまうとバリア機能が壊れ、炎症が悪化し、またIL-31が増えるという悪循環が起こります。
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ミチーガとは?
**ミチーガ(一般名:ネモリズマブ)**は、このIL-31の働きをブロックする新しいタイプの治療薬です。
皮下注射で投与し、IL-31が神経に作用するのを防ぐことで「かゆみの原因そのもの」にアプローチします。
13歳以上のアトピー性皮膚炎の方が対象です。
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ミチーガの効果
臨床試験では、ミチーガを使用した患者さんは、
かゆみの強さ(VASスコア)が投与16週で約40%以上改善
睡眠の質も大きく向上
炎症や皮膚の硬さ(線維化)を防ぐ効果も確認
といった結果が報告されています。
また、プラセボ(偽薬)と比べて有意にかゆみが軽減し、治療開始から2週目頃には改善が見られる方も多いとされています。
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ミチーガの使用スケジュール
13歳以上の方には、皮下注射を4週間ごとに1回
で投与します。
ステロイド外用薬や抗アレルギー薬との併用も可能です。
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副作用について
主な副作用は、注射部位の赤みやかゆみ、頭痛などが報告されています。
また早期には浮腫性紅斑といった皮膚の症状がでるここともあるため外用療法を併用することで
コントロールがしやすくなります。
重大な副作用はまれで、国内外での安全性データも積み重ねられています。
不安なことがあれば、医師にご相談ください。
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早期治療の大切さ
アトピーは「かかない・悪化させない」ことが何より重要です。
かゆみをしっかり抑えることで、皮膚の炎症も鎮まり、長期的な改善が期待できます。
ミチーガは、「かゆみの根本」に作用する新しい治療として、生活の質を高めることを目指しています。
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当院でもアトピー性皮膚炎で、1か月以上治療している方に保険適応があります。
かゆくて寝れない方は保険診療でご相談ください。